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(旧)ブログ 髪の基礎知識: 2015年12月

美髪の為の基礎知識⑫宇都宮 美容室


まとめ


健康で美しい髪のキーワード  ・ ・ ・ AAM

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Amino acid
髪の「アミノ酸」を与えましょう


髪はケラチンというタンパク質でできています。

そしてその元になっているのが19種類のアミノ酸です。

髪の毛幹部は死細胞ですから、損傷を受けると自力で回復することはできず、

このアミノ酸を補う以外に健康に戻す方法はありません。


まず、大事なことは、髪の内部にアミノ酸を吸着させて、

ダメージを修復し、髪を健康な状態にすることです。




Acid barance
「アシッドバランス」に整えましょう


健康な毛髪や皮膚の表面はpH3.7~pH5.0の間(弱酸性)にあり、

これをアシッドバラbbスのとれた状態と言います。

髪が最も強く美しくなる時です。

パーマやカラーリングの薬液をはじめ粗悪な製品でアルカリに傾いたままの髪は、

結合が壊れてタンパク質が流出してしまいます。

毛髪中のアルカリ分を中和し、アシッドバランスに整えることが大事です。




Moisture balance
「モイスチュアバランス」を保ちましょう


健康な毛髪は10~15%の水分を保持していて、

それがうるおいのある、しなやかな髪をつくっています。

乾燥はパサつきや枝毛の原因。いつもモイスチュアバランスを整えておくことが大切です。

しかし、保湿成分をただ補給すればいいのではありません。

髪の中の水分を保持する部分、そこをきちんとケアし、その働きを高めることが大事なのです。





本当のキレイをより多くの方に手に入れていただきたく、
ブログで全⑫回お伝えさせていただきました。

あなたのキレイの応援ができれば幸いでございます♪











美髪の為の基礎知識⑪宇都宮 美容室

カラーの化学




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カラーの種類


アルカリカラー     ・・・ 毛髪内部に入り込み、タンパク質を染色。
中性カラー       ・・・ ブリーチが3%以下で、髪の損傷が少ない。
酸性カラー(マニキュア) ・・・ 毛髪のキューティクルの内部までの染着。
ヘナカラー       ・・・ ヘナチンという染料が鉄と結合して着色。




アルカリカラーのしくみ


カラー剤の中に含まれているアルカリ剤が、髪を軟化・膨潤させてキューティクルを開き、
過酸化水素水と染料が入りやすいようにします。

毛髪内に入った過酸化水素がメラニンを脱色。
染料は発色しながら重合し、タンパク質と結びついて不溶性になります。
つまり、髪の中のタンパク質を溶かして脱色し、色を入れて固めるのです。




カラーの色持ちをよくするには


髪の内部にタンパク質が足りないと、染料は固まることができず、
過酸化水素水によって壊されたタンパク質と共にキューティクルの隙間から流れ出ていってしまいます。
うまく染まったようでも、これではすぐに色が落ちてしまいます。

カラーリングの施術前にタンパク質をたっぷり補充して、染料が定着しやすい髪にしておくこと。
カラーリング後にはキューティクルをしっかり収れんさせ、タンパク質や染料を流出させないことが大切です。


 
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美髪の為の基礎知識⑩美容室 宇都宮

パーマの化学



毛細内部の結合


毛細内部では、たくさんのアミノ酸がペプチド結合によってつながっています。
縦のつながりを「主鎖」、横のつながりを「側鎖」と言い、
側鎖には「水素結合」「塩結合」「シスチン結合」があります。

水素結合には、水を与えると切断し、乾燥させると再結合する弱い結合で、
寝癖がついた時に水をつけると癖がとれるのは、このためです。

塩結合には、酸性のアミノ酸とアルカリ性のアミノ酸がくっついて構成されており、毛髪がアルカリや酸性に傾くと切れます。

シスチン結合は側鎖結合の中で最も強い結合で、アミノ酸のシスチンとシスチンが強固に結びついています。
パーマは、このシスチン結合に作用して化学反応を起こします。



パーマのしくみ


パーマは、金塊を溶かし、鋳型に入れて形づくるのに似ています。
まず、アミノ酸のシスチンとシスチンがくっついている結合を1液で切断。

これを還元作用と言います。

次にロッドでつくった形のまま、2液により再結合させます。

これを酸化作用と言います。




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薬液の働き


パーマの1液の主成分は、チオグリコール酸です。
毛髪を膨潤・軟化させてキューティクルを開き、内部のシスチン結合を切断します。

パーマの2液の主成分はブロム酸ナトリウム、過酸化水素水です。
切断されたシスチンを再結合させ、アルカリ性になった毛髪を弱酸性に戻します。


パーマの失敗を防ぐには


パーマ液は毛髪の内部のシスチンに働きかけますが、ダメージ毛などではマトリックスが流出していて、
シスチンが足りない状態になっています。

シスチンが不足していると、薬液は正しく作用することができず、パーマがかからなかったり、すぐとれてしまうことになります。
パーマの施術前にシスチンをたっぷり補うことが大切です。





 
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美髪の為の基礎知識⑨宇都宮 美容室

年齢による毛髪の変化例



直毛の場合

■0歳~3歳

ツヤがあり、しなやか。ヒアルロン酸が特に多い。

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■3歳~10歳

ツヤがあり、しなやか。少し張りが出てくる。

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■10歳~20歳

ツヤ、張り、太さを感じる。

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■25歳~45歳

ツヤが減り、パサついてくる。傷んでいる。白髪。

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■50歳~70歳

ツヤ、張りがない。細い。パサついている。白髪。

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■75歳~

細い。白髪。ツヤがない。張りがない。

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癖毛の場合


■0歳~3歳

ツヤがあり、かわいいカールがある。

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■3歳~10歳

ツヤがあり、しなたかなカールがある。

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■10歳~20歳

ツヤが少しある。太いので癖が強く見える。

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■25歳~45歳

パサつき、太くてボリュームが出る。ツヤなし。

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■50歳~70歳

細くなり、癖が少し弱まる。パサパサ。

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■75歳~

癖が見られなくなり、パサパサの状態。細い。
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美髪の為の基礎知識⑧宇都宮 美容室

健康な髪と傷んだ髪



健康な髪

健康な髪はツヤがあり、サラサラで、しなやかです。

髪の表面は、キューティクルが整っていて、ツヤがあります。

髪の内部には、間充物質(マトリックス)が隙間なく詰まっています。




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傷んだ髪

傷んだ髪はツヤがなく、カサカサ、パサパサしています。

髪の表面は、キューティクルが剥がれ、均一でなくなっています。

髪の内部は間充物質(マトリックス)が流出し、繊維だけが残ったヘチマのような状態になっています




傷みの原因

シャンプー、紫外線、海水、ヘアドライヤー、過度のブラッシング、粗悪なヘアケ製品、

間違ったパーマやカラー、ストレート・・・など。




加齢による変化

若いとツヤやハリがあり、老いるとツヤやハリがなくなりパサついてきます。

骨粗鬆症のような状態になります。




癖毛の観察

癖毛の場合は、幼年期はツヤ、しなやかなカールがあり、老いるとツヤがなくなり、癖が弱くなります。



美髪の為の基礎知識⑦宇都宮 美容室

毛髪の性質


アミノ酸組成の比較

生物体を構成するすべてのタンパク質はアミノ酸でできています。
しかし、生物のよって、そのアミノ酸の組成比が異なります。


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※毛髪、羊毛、人の表皮、人の真皮は、美容一般誌より
※牛皮、豚皮は「生科学データ辞典」より
※大豆、小麦は「改訂 日本食品アミノ酸成分表」より算出。
※検体により数値は異なります。毛髪の数値は10~20代の健康な髪をもとにしています。



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健康な毛髪は弱酸性


pHは、酸性やアルカリ性の度合いを示す記号です。
0~14の数字で示され、pH7が中性。賛成とアルカリ性の均衡がとれた状態です。

ただし、pH7科学的な中性であり、人間の髪や肌はpH5で均衡がとれています。
これを生理学的中性点あるいは等電点(pH4.5~5.5)と言います。



髪とpHの関係


酸性は、紙を収れんさせます。アルカリ性は、髪を膨潤・腐敗させます。
pHの数字が1変わると、酸性やアルカリ性を示すものの量は10倍にもなります。

健康な肌や毛髪はpH3.7~pH5.0の間にあり、これをアシッドバランスのとれた状態と言います。
髪が最も強く美しいのは、この状態の時です。

海水は、pH8.3です。髪が傷みます。
市販のシャンプーの多くは、pH6~pH8です。
パーマやカラーの薬液は、pH8~pH10のアルカリ性です。









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