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(旧)ブログ 髪の基礎知識: 2015年11月

☆美髪の為の基礎知識⑥☆宇都宮 美容室

タンパク質の合成 (毛髪の成長


アミノ酸からタンパク質へ

以前⑤でお伝えしたように、食物として口から取り入れたタンパク質は、胃、十二指腸、
小腸を獲て完全に消化分解され、アミノ酸が2~3個つながった「ペプチド」の状態になって、
体内に吸収されます。

吸収されたアミノ酸は、一旦、肝臓に蓄えられ、それから血液に乗って体内の隅々まで行き渡ります。
そして、個々のアミノ酸が必要に応じて結合して新しいタンパク質を形成。
機能を司ったり、さまざまな働きをするのです。


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毛髪をつくるしくみ


毛髪も食物として摂取したタンパク質を元につくられます。
血液に乗って運ばれてきたアミノ酸を、毛髪の根元の部分=毛乳頭で吸収し、それらを
原料に新しいケラチンタンパク質をつくっています。これが毛髪です。


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☆美髪の為の基礎知識⑤☆宇都宮 美容室

消化のしくみ




人間の体から水分を除くと、残りの60%はタンパク質でできています。

筋肉や皮膚、爪、毛髪、骨といった体を形づくるタンパク質のほか、
酸素やホルモン、ヘモグロビン、抗体など、
人間の体には約10万ものタンパク質が働いています。


体は常に新陳代謝しており、古くなったタンパク質は排除され、
新しいタンパク質が生まれています。

では、これらのタンパク質はどのようにしてつくられるのでしょうか?


食物として口から取り入れたタンパク質は、
まず、歯によって細かく砕かれ、
胃に入ります。そこで、胃液に含まれる消化酸素(ペプシン)によって
「ペプトン」へと分解され、

十二指腸へ送られます。十二指腸では、
すい臓から流入するすい液の消化酸素(トリプソン)によって
「ポリペプチド」へと分解。
その後、小腸の腸液に含まれる消化酸素(エレプシン)によって
完全に消化分解され、アミノ酸が2~3個つながった「ペプチド」の状態になって、
体内に吸収されます。




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↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  



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髪は体に一部、毛髪を理解するにあたってこういったしくみを知ることも、
美髪を得るために必要なことなんです♪




☆美髪の為の基礎知識④☆宇都宮 美容室

原子から個体まで


毛髪は、人の身体の一部です。

毛髪を正しく理解するためには、人体の仕組みの基本的な部分を知っておくことが不可欠です。




人の体は様々なレベルから構成されています。

最も単純なレベルは科学レベルで、物質の構成単位である原子が結合して分子を形づくっています。

次には、これらの分子が集合して、生物最小単位である細胞を形成します。

単純な生物は1個の細胞から成り立っていますが、人間のような複雑な生物では、細胞が集合した組織があり、2種類以上の組織から器官という構造をつくっています。
全ての器官は、器官系に分類され、そして11の器官系が個体をつくり上げているのです。

ちなみに、毛髪は皮膚と同様、外皮系という器官系に属しています。


深いレベルですが、参考までにお伝えさせて頂きました♪

☆美髪の為の基礎知識③☆宇都宮 美容室

毛髪の形状と科学的構造

キューティクル(毛表皮)に包まれた髪の内部には、コルテックス(毛皮質)とメデュラ(毛髄質)があります。毛の質を決めるのはコルテックスで、その成分はケラチンタンパク質。構造的には繊維が束になっているフィブリルがあり、それらの間をマトリックス(間充物質)が埋めています。


毛髪のアミノ酸組成

タンパク質は様々なアミノ酸の結合体です。
身体を構成しているタンパク質には20種類のアミノ酸があります。
毛髪(ケラチンタンパク質)を構成しているのは、その内の19種類です。



グルタミン酸   ・・・13.6%~14.2% 酸性
アスパラギン酸  ・・・ 3.9%~7.7% 酸性

シスチン     ・・・16.6%~18.0% 中性
セリン      ・・・ 7.4%~10.6% 中性
スレオニン    ・・・ 7.0%~8.5% 中性
ロイシン     ・・・ 6.4%~7.3% 中性
バリン      ・・・ 5.5%~5.9% 中性
イソロシン    ・・・ 4.7%~4.8% 中性
プロリン     ・・・ 4.3%~9.6% 中性
グリシン     ・・・ 4.1%~4.2% 中性
アラニン     ・・・ 2.8%    中性
フェニルアラニン ・・・ 2.4%~3.6% 中性
チロシン     ・・・ 2.2%~3.0% 中性
メチオニン    ・・・ 0.7%~1.0% 中性
システイン    ・・・ 0.5%~0.8% 中性
トリプトファン  ・・・ 0.4%~1.3% 中性

アルギニン    ・・・ 8.9%~10.8% 塩基性
リジン      ・・・ 1.9%~3.1% 塩基性
ヒスチジン    ・・・ 0.6%~1.2% 塩基性



タンパク質ープロテイン
2つのアミノ酸からなるものをジペプチド
3つからなるものをトリプペプチド
10個程度までのものをオリゴペプチド
などと特に呼ぶ場合があります。
一般にはアミノ酸が2~100個程度結合したものをポリペプチド(PPT)といいます。
100個以上結合したものをタンパク質といわれています。

髪にアミノ酸を補う場合にもPPTの状態で補うのが効果的です。

ただし結合しているアミノ酸の量(つまり分子量)が多過ぎては、

髪の内部に入り込むことができません。


髪に浸透しやすく、修復効果が最も高い分子量は400~1600です




☆美髪の為の基礎知識②☆宇都宮 美容室

グロースでは髪や皮膚の原理・原則に基づいて施術を行います。美を追求するにあたって、原理・原則は必要不可欠です♪

原理・原則を少しでも念頭におき、美髪の手目、日々のお手入れに活かしていただけたら幸いです♪




毛髪の構造

毛髪はケラチンでできている

毛髪やつめは表皮が角化変形したものなので、角質層と同じようなしくみでつくられます。
角質層同様『ケラチン』タンパク質からできており、角質層をつくっているケラチンをソフト(軟)ケラチン、
ケラチンをつくっているケラチンをハード(硬)ケラチンと言います。



毛髪成分の構成比率
タンパク質・・・70~80%
水分   ・・・10~15%
脂質   ・・・ 3~ 6%
炭水化物 ・・・ 0.1~0.5%
ミネラル ・・・ 0.06~0.5%
メラニン ・・・ 0~ 1%

髪の水分を取り除くと、97%までがタンパク質です!



毛髪の新生。成長

毛髪の新生・》成長は、毛球部の細胞分裂によります。毛球にはアミノ酸などの栄養分を運ぶ毛細血管が通っている毛乳頭と、
それを囲んでいる毛母細胞があります。毛乳頭から栄養分を得て、毛母細胞は絶えず分裂を繰り返しており、徐々に上へ押し上げられていきます。その過程で角化つまり毛髪になります。
表皮より中の毛根部は生細胞(生きている部分)です。表皮より外の毛幹部は死細胞(死んでいる部分)です。
毛髪部は爪と同様、角質の一種であり、自然治療能力はありません



ヘアサイクル

初期
毛包が成長をはじめ、真皮内を降下。

休止期(2~3ヵ月)
細胞分裂が停止。毛根の奥では新しい毛髪の成長期がはじまっている。

退行期
毛乳頭の活動が弱まり、毛包が退縮していく。

後期
毛球部は皮下組織に達し、毛髪は太く成長する。

中期
毛母細胞が新しい毛髪をつくり出し、古い毛髪を押し上げて脱毛させる。

成長期(3~8年)


日本人の毛髪は約10万本前後。
白人の毛髪は約15万本前後。
毛髪は10日間で約2.5mm~5mm前後伸びます。
毛髪の自然脱毛は1日平均、約50~60本前後です。


 

☆美髪の為の基礎知識①☆宇都宮 美容室

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